アウトリーチを本気で考えてみる ~まちづくりを見据えて~

当団体の事業は、救急医療の一環としてみなされることが多いです。実際団体名にも含まれていますので全く否定する理由はありません。ただし、私たちの活動は単に救急医療の範疇に留まるとは考えていません。


目指すところはズバリ、まちづくりへの貢献です。 


住民の皆さまからこういった声を頂いたことがあります。

  • 実際に相談する機会がなくても、困ったときの窓口があると知るだけで生活の安心感が増す
  • 県外から転居してきて不安があるが、この窓口を知って住みやすさが増した気がする


まちづくりは、それこそあらゆる分野に関わる概念ですが、どんなまちにしたいかという住民の思いや利害関係の絡みなどもあり一筋縄にはいかない側面もあると聞きます。その点、当団体は誰も損をしない、対立する利害関係者が存在しない事業を行っています。


またあらゆる住民意識調査において福祉・医療への関心は高く、山梨県民を対象とした調査でも豊かさの指標として健康が最上位に見なされています。 


【参考】山梨県/県民意識調査
調査結果の分析(主要な事項についての県民の選好度)(PDF:1,532KB)


以上から、住民の健康にかかわる体制の充実はまちづくりにおいて優先度が高く、さらに当団体によって不利益を被る関係者も存在しないため、まちづくりの一環としてよりよく機能できるのではないかと考えています。


そして、上述のような住民からの声をあらゆる方面から頂くためには、こちらからまちの方々に積極的に発信し、まちづくりにコミットしていくことが重要です。


そこで登場する概念が【アウトリーチ】です。

医療でいえば、病棟や診察室で患者を待っているだけではなく、在宅医療や多職種連携を通じて必要な患者に対して「こちらから手を伸ばす」概念です。よく目を凝らし、よく手を伸ばして、届きにくい住民にリーチすることが重要視されています。


これまでも、電話窓口を住民に周知し有効活用して頂くための方法をいろいろと検討してきました。


まずは多くの人の目に触れられるようにメディアを活用させて頂き、それからきめ細かい周知のため市町村レベルや患者団体などに広告してきました。ただし、これらは基本的に不特定多数へのアプローチであり、必ずしも必要度の高い住民に情報が届いているとは限りません。


そろそろ本格的にアウトリーチして、必要な方に浸透を図る頃合いだと感じています。そのためには従来のような単発的な情報のばらまきでは不十分です。


そこでいま計画している広告媒体が「冷蔵庫に貼るマグネット」です。(以下の図はイメージ)

チラシと違って捨てられにくく、紙を挟むなどの用途で冷蔵庫に貼られやすく、日常的に当団体の情報を目に触れるため困ったときに想起されやすく、電話番号も記載してあるためすぐに連絡しやすい、とまだまだ書き出せるほどメリット豊富な媒体です。


このメリットはより必要性の高い高齢者家庭で特に発揮されるのではないかと睨んでいます。ただし、単にポスティングや陳列といった無機質な方法では効果が半減すると思うので、より有効な配布方法を検討しています。


それは、調剤薬局の薬剤師やケアマネージャーから担当する住民に手渡しして頂く方法です。


顔見知りの医療福祉関連従事者から直接勧められることで信頼感を持ち、さらにどんなときに利用すべきかを簡単に案内してもらえれば利用のハードルもグッと下がるのではないでしょうか。


有難いことに、すでに各関連団体にはご承知頂いており、大変期待も頂いています。より健康リスクの高い方々が電話窓口を有効活用できる環境を作ることで、暮らしの安心の一助を担がせて頂ければ本望です。


さて、前述の通りアウトリーチはより届きにくい人に届くことを重視しています。上記の方法は、健康リスクは高いものの、すでに医療に繋がっている方が対象であり、ハイリスクかつ医療と疎遠な方には届きません。


日常医療においても、放置していた生活習慣病が引き金となった重症の合併症で救急搬送される方は珍しくありません。改善して日常生活に戻れれば何よりですが、後遺症が残る場合も多く、中には不幸な経過を辿る方もおられます。そういった方々が、少しでも早く医療と繋がる、そのフックとして当団体の電話窓口を知ってもらいたいと思っています。


具体策はいくつか検討中ですが、まずは、多くのまちづくりイベントが羨むほどの集客力をもつ、パチンコ店での配布を計画しています。


おそらく常連客とスタッフは顔が見える関係なので、調剤薬局などと同様に手渡しの効果は大きいのではないかと推測しています。特に、「勝ったとき」などにスタッフが景品と一緒にマグネットを添えるなどの工夫をするとより有効ではないでしょうか。


この計画については未だ机上の空論の域を出ませんが、最近は遊技業団体がまちづくりに貢献されている様子を目にする機会も多いので連携する価値はあるのではないかと推測しています。


このように、本気のアウトリーチを計画するに当たり、どうしても先立つものが必要です。


まずは県内の高齢者数の約半分にあたる、10万枚のマグネットを注文する予定ですが費用が約50万円です。この制作費用の調達、および当団体のアウトリーチに対して共感頂ける方を求めて、5月からクラウドファンディングでのプロジェクトを公開します!


社会課題解決型クラウドファンディングであるGoodMorningのサイト内で、『【山梨発】夜間急に体調を崩しても医師に直接相談できる安心感を多くの人に届けたい!』のタイトルで応募します。


もしこの計画にご賛同頂けるようならばぜひ支援をお願いいたします。さらに、周囲にもお知らせ頂ければ何よりです。 


今回は内容を詰め込みすぎましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします。

NPO法人医師につながる救急医療相談

【山梨県救急安心センター事業(#7119)受託団体】 山梨県内で 「すぐに病院に行った方がよいか」 「救急車を呼ぶべきか」、悩んだ時は、 医師につながる救急医療相談へお電話を。

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